【2024年版】通信制大学への編入学完全ガイド|費用・選び方を徹底解説

  • 大学は中退したけれど、いつかは卒業資格を取りたい…
  • フルタイムでの通学は難しいけど、大学で学びたい
  • 別の分野を学び直して、将来の可能性を広げたい

そんな思いを持つ方は多いのではないでしょうか。

実は、通信制大学への編入学なら、自分のペースで、場所や時間を気にすることなく学位取得を目指すことができます。

文部科学省の調査によると、2023年度の通信制大学生(学部)は約31.7万人にのぼり、そのうち編入学生は約4.8万人で全体の15%を占めています(文部科学省「令和5年度学校基本調査」確定値)。

社会人はもちろん、ダブルスクールを目指す学生、育児や介護をしながら学びたい方など、様々な立場の人が学んでいます。

オンライン学習が一般化した今、通信制大学での学びはより身近なものになりました。

しかし、「費用はどのくらいかかるの?」「スクーリングは必須?」「本当に卒業までやっていけるの?」など、不安や疑問も多いはず。

この記事では、通信制大学への編入に必要な情報を徹底解説。

費用の詳細から、人気大学の比較、出願の準備まで、あなたの決断に必要な情報をすべてまとめました。

本記事の情報は2024年度のものです。最新情報は各大学の公式サイトでご確認ください。

この記事を書いた人

〈プロフィール〉

オンラインスタディナビ運営者

大学職員として通信教育部門の勤務経験あり

オンラインで学べるスクールや大学等の情報発信

目次

通信制大学の編入とは

社会人からの需要が高まる背景

通信制大学への編入学は、すでに取得した単位を活かしながら、新たに大学で学び直せる制度です。

特に社会人からの需要が高まっている背景には以下の要因があります。

・オンライン学習の一般化
・キャリアアップへの意識の高まり
・働きながら学べる柔軟な学習システム
・年齢を問わない受け入れ体制

通信制大学の編入が増加している理由

編入学が選ばれる理由

メリット内容
時間の自由度・仕事と両立可能
・自分のペースで学習
・空き時間の有効活用
場所の自由度・自宅中心の学習
・通学時間の節約
・全国どこからでも受講可能
経済的メリット・通学費用の削減
・働きながら学費捻出
・施設利用料が少ない

通信制大学への編入は、すでに取得した単位を活かせる賢い選択です。一からのスタートと比べて、卒業までの時間を大幅に短縮できます。

普段の仕事や育児などで忙しい人にとって特に魅力的なのは、学習スタイルの柔軟さ。通勤電車の中でスマホを使って授業を受けたり、休日にまとめて課題に取り組んだりすることですね!

仕事が忙しい時期は学習ペースを落とし、余裕がある時に頑張る。そんな調整も可能です。

時代が求める学び直し

最近よく耳にする「リカレント教育」。

実は、通信制大学編入はその代表格なんです。

AI時代の到来で、学び直しの需要は年々高まっています。特に25~45歳の社会人からの関心が強く、すでに仕事で実績のある人も多く学んでいます。

オンライン授業が当たり前になった今、通信制大学の学びやすさは格段に向上しました。スマホ1台あれば、いつでもどこでも学習できる環境が整っています。

通信制大学への編入の基本

入学時期と出願スケジュール

通信制大学では、4月入学と10月入学の年2回のチャンスがあります。

入学時期出願期間準備開始の目安特徴
4月入学11月末~3月中旬前年8月から・一般的な入学時期
・新年度からのスタート
10月入学6月上旬~9月中旬3月から・比較的競争率が低い
・半年早く始められる

実は、10月入学を狙うのが賢い選択かもしれません。競争率が低めなうえ、半年早くスタートできるメリットがあります。

年度の途中から始めるほうが、仕事との調整もしやすいですね。

4月は異動や新規プロジェクトが多い時期。その繁忙期を避けられます。

準備は余裕を持って。特に必要な証明書の取り寄せは、想像以上に時間がかかることがあります。

編入に必要な条件

編入資格は以下のいずれかを満たす必要があります

  1. 短期大学または高等専門学校の卒業(見込み)
  2. 専門学校卒業(2年以上、1,700時間以上の課程)
  3. 大学で62単位以上を取得済み

また、多くの大学で実務経験者向けの特別な編入資格認定制度も設けています。

編入資格の要件は一見厳しそうですが、実は意外と門戸は広いんです。

専門学校卒業者の場合は、修了した課程が専門士の称号を取得できるものかどうかの確認が重要です。

不安な場合は、各大学の入学課に相談するのがおすすめです!

通信制大学の費用を徹底比較

基本費用(入学金・授業料)

学費の安さは通信制大学の大きな魅力です。通学制の大学と比べると、半分以下で済むケースも。

でも、大学によって費用の差は大きいので、しっかり比較検討が必要です。

次の3大学を比較してみます。

大学内でもコースなどによって増減するため要注意

費用項目放送大学慶應義塾大学早稲田大学eスクール
入学金24,000円30,000円200,000円
年間授業料単位料(6,000円)×登録単位数 140,000円単位料(37,400円)×登録単位数 
*コースによって単価変動
在籍料なし30,000円なし

国立の放送大学と私立大学では、費用に大きな開きがあります。でも、ブランド力や専門性を考えると、一概に安いほうがいいとは限りません。

入学金は一度きりの支払いですが、まとまった額が必要。奨学金の利用も視野に入れましょう。

スクーリング関連費用

付随費用

  • 交通費:0~50,000円/回
  • 宿泊費:0~40,000円/回
  • 教材費:2,000~5,000円/科目

学費以外の費用で一番かかるのが、このスクーリング関連費用です。特に地方在住者は要注意。

ゆきみつ

学びたい大学やコースではスクーリングが必要かどうかも重要な選択基準になります。

教材費は中古の教科書を活用したり、図書館を利用したりすれば、かなり節約できます。

奨学金・支援制度

活用できる主な支援制度

  1. 日本学生支援機構(JASSO)
  • 第一種(無利子):月額20,000~54,000円
  • 第二種(有利子):月額20,000~120,000円
  1. 教育訓練給付金
  • 支給額:学費の最大70%(上限56万円)
  • 条件:雇用保険の加入期間等

スクーリングの仕組みと活用法

スクーリングの種類と特徴

  1. 対面スクーリング
  • 直接的な質疑応答
  • 実験・実習の実施
  • 他の学生との交流
  1. メディアスクーリング
  • オンラインでのリアルタイム授業
  • 自宅から参加可能
  • 録画での視聴も可能
ゆきみつ

「スクーリング=実際の会場へ行く」 というわけではないです!

効果的な参加のポイント

スクーリングを最大限活用するコツ

  1. 事前準備
  • 予習の徹底
  • 質問事項の整理
  • 必要機材の確認
  1. 参加中の工夫
  • 積極的な質問
  • メモの取り方の工夫
  • 他の学生との交流

会場の雰囲気やリアルタイムで学べる環境が良かったという声もよくききます。

人気3大学の特徴を比較

放送大学の特徴

メリット:

  • 学費が最も安い
  • 全国各地での学習が可能
  • 科目選択の自由度が高い

デメリット:

  • 専門的な学びが限定的
  • 資格取得に制限あり

慶應義塾大学通信教育課程の特徴

メリット

  • 伝統校の学位取得
  • 充実した就職支援
  • 同窓会ネットワーク

デメリット

  • 費用が比較的高額
  • スクーリング回数が多い

早稲田大学eスクールの特徴

メリット:

  • オンライン学習が充実
  • 理系分野の学習も可能
  • 最新IT環境の提供

デメリット:

  • PCスキルが必須
  • 課題提出が頻繁

まとめ:成功のためのポイント

大学選びのチェックリスト

通信で学べる大学として本記事では3大学紹介しましたが、他にも多数の大学があります。

あなたに合う大学を選びましょう!

□ 学びたい分野は提供されているか

□ スクーリングの条件は適切か

□ 費用は予算内に収まるか

□ サポート体制は充実しているか

□ 卒業後のキャリアプランに合っているか

学習計画の立て方

  1. 時間管理のコツ
  • 週単位での学習計画作成
  • 仕事との両立を考慮
  • 余裕を持った単位取得計画
  1. モチベーション維持
  • 明確な目標設定
  • 定期的な振り返り
  • 仲間との情報交換

通信制大学への編入は、新しい可能性への扉を開く選択肢です。入念な準備と計画的な学習を心がければ、必ず目標を達成できます。この記事が、あなたの学びの第一歩となれば幸いです。

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