中学不登校からの高校進学はできる?お子さんに寄り添う通信制高校の選び方

お子さんが中学校に思うように通えていない状況で、
「このまま高校に進学できるだろうか」
「将来、この子はどうなってしまうのだろう」
胸の奥に不安を抱えていらっしゃる保護者の方も少なくないのではないでしょうか。
大切なお子さんの未来を想えばこそ、様々な心配が頭をよぎるのは当然のことです。
お子さんが学校をお休みしているのは、次の一歩へ進むためのエネルギーを蓄えている大切な「充電期間」なのかもしれません。
そして、高校進学への道は、決して一つだけではありません。
近年、中学不登校を経験した多くの生徒たちが、自分のペースで学べる「通信制高校」という新しい選択肢を見つけ、自分らしい高校生活を送っています。
この記事では、そんな保護者の方の不安な気持ちを少しでも和らげられるよう、お子さん一人ひとりのペースに合わせた「通信制高校の選び方」について、具体的にお伝えしていきます。

〈プロフィール〉
オンラインスタディナビ運営者
大学職員として通信教育部門の勤務経験あり
オンラインで学べるスクールや大学等の情報発信
中学不登校でも高校進学はできる!その選択肢とは?

「このままでは高校に行けないかもしれない…」
不登校の期間が長引くと、そんな不安が頭をよぎるかもしれません。
ですが、結論からお伝えすると、中学不登校を経験しても、高校進学を諦める必要はまったくありません。
高校には、私たちが一般的にイメージする「全日制高校」以外にも、多様な学び方があります。
代表的なものとして、以下の3つがあります。
- 全日制
平日の昼間に毎日通学する、最も一般的なスタイルの高校です。 - 定時制
夜間や昼間など、決められた時間帯に通学するスタイルの高校です。
働きながら学ぶ生徒も多く在籍しています。 - 通信制
自宅でのレポート学習を基本とし、年に数日~週数日の「スクーリング」と呼ばれる登校日に通うスタイルの高校です。
この中でも、中学で不登校を経験した生徒の進学先として特に注目を集めているのが「通信制高校」です。
「通信制高校」が選ばれる理由

通信制高校は、毎日登校する全日制高校とは異なり、主に自宅学習(レポート提出)と、年に数回から週数日の「スクーリング」(登校日)、そして単位認定試験を通じて、高校卒業資格の取得を目指せる学校です。
この卒業資格は、全日制高校や定時制高校の卒業資格と全く同じものであり、大学進学や専門学校への進学、就職の際にも不利になることはありません。
中学で不登校を経験したお子さんにとって、通信制高校がなぜ心強い選択肢となるのか、いくつかの理由があります。
自分のペースで学習できる安心感
通信制高校の学習の基本は、自宅で教科書や教材を見ながらレポートを作成し、提出することです。
全日制高校のように、毎日決まった時間に授業を受ける必要はありません。
朝が苦手なお子さんなら午後から、集中できる夜の時間帯に、など、お子さん自身の心と体のリズムに合わせて学習時間を自由に設定できます。
わからないところがあれば、前の範囲にさかのぼってじっくり復習することも可能です。
「周りのペースについていかなければ」という焦りを感じることなく、安心して学習に取り組める環境は、お子さんが再び学ぶ楽しさを思い出す大きなきっかけになります。
登校へのプレッシャーが少ない
通信制高校にもスクーリングと呼ばれる登校日がありますが、その頻度は学校やコースによって様々です。
年に数日の集中スクーリングで良い学校もあれば、週に1〜5日まで自分の希望に合わせて通う日数を選べる学校もあります。
「毎日学校へ行かなければならない」というプレッシャーがないことは、不登校を経験したお子さんにとって、何よりも大きな安心材料になります。
まずは少ない日数から始め、慣れてきたら登校日を増やしていく、といった柔軟な対応ができるのも通信制高校の魅力です。
多様な学び方と手厚いサポート
最近の通信制高校は、オンライン授業の導入や、少人数制のスクーリング、個別指導の充実など、様々な学習スタイルがあります。
また、不登校経験のある生徒へのカウンセリングや学習サポートに力を入れている学校も多く、安心して学びを継続できる環境が整っています。
人間関係の負担を軽減
全日制高校のようなクラス単位での集団行動が少ないため、人間関係で悩みがちな場合でも、その負担を軽くしながら学ぶことができます。
中学校生活で自信を失いかけていたお子さんも、通信制高校は、再び学びへの意欲を取り戻し、自分らしい高校生活を送るための「新しいスタートライン」となる可能性を秘めています。
お子さんが未来に向かって一歩踏み出すための、心強い選択肢としてぜひ検討してみてください。
後悔しない!不登校のお子さんに寄り添う通信制高校の選び方

全国には数多くの通信制高校があり、それぞれが独自の特色を持っています。
大切なのは、偏差値や知名度ではなくお子さん自身が、ここなら安心して通えそう、頑張れそうと思える場所かどうかが重要です。
ここでは、後悔しない学校選びのために、5つのチェックポイントをご紹介します。
ぜひ、お子さんと一緒に見ながら、学校選びの参考にしてください。
1. スクーリング(登校)の頻度や場所
通信制高校の大きな特徴であるスクーリング。
その頻度は、学校やコースによって本当に様々です。
- 年に数日の集中スクーリング
- 月に1〜2回
- 週に1〜5日まで、自分で登校日数を選べる
など、多くの選択肢があります。
まずは、「どのくらいの頻度なら、無理なく通えそうか」をお子さんと一緒に考えてみましょう。
体力的な負担はもちろん、「新しい環境に少しずつ慣れていきたい」というお子さんの気持ちを尊重することが大切です。
また、自宅から通いやすい場所にあるか、交通の便は良いかなど、実際に見学して確認してみることをおすすめします。
2. 学習面のサポート
自宅でのレポート学習が基本となる通信制高校だからこそ、つまずいた時にすぐ質問できる環境があるかどうかは非常に重要なポイントです。
- レポートで分からない部分を、個別で教えてもらえるか
- オンラインで質問できるシステムはあるか
- 中学校の学習内容に不安がある場合、さかのぼって学び直せるサポートはあるか
など、学習支援の体制を確認しましょう。
「これなら自分でもできそう」とお子さんが学習への安心感を持てることが、継続への一番の力になります。
3. 心のケアや相談できる環境
不登校を経験したお子さんにとって、心のサポート体制は学校選びの大きな軸になります。
- スクールカウンセラーが常駐しているか
- 先生方は不登校経験のある生徒への理解があるか
- 気軽に話せる雰囲気の相談室はあるか
など、お子さんが悩みを抱えた時に、一人で抱え込まずに済む環境かどうかを見てみましょう。
学校説明会や個別相談会などで、先生方の雰囲気や生徒への接し方を直接感じてみるのがおすすめです。
4.卒業後の進路
通信制高校は、大学進学だけでなく、専門学校への進学や就職など、様々な進路を選択できます。
大学や専門学校への進学実績を確認しましょう。
進学だけではなく、就職支援プログラムや、インターンシップの機会など、就職に関するサポート体制も確認するとよいしょう。
卒業生がどのような進路に進んでいるかを確認することは、お子さんの未来につながる重要なポイントとなります。
5. 学校の雰囲気
最終的に一番大切なのは、お子さん自身が「この学校の雰囲気が好きだな」「ここに通ってみたいな」と感じられるかどうかです。
パンフレットやウェブサイトだけでは分からない、学校の空気感や、先生・在校生のリアルな雰囲気を知るために、ぜひ親子でオープンスクールや個別相談会に参加してみてください。
可能であれば、複数の学校を見学してみることをお勧めします。
実際に足を運ぶことで、「この学校の先生は話しやすかった」「ここの生徒さんたちは楽しそうだった」といった、お子さんなりの発見が必ずあるはずです。
これらのチェックポイントを参考に、お子さんに合った通信制高校を見つけてあげてください。
お子さんのペースで、未来に向かって一歩ずつ進んでいきましょう。
まとめ

ここまで、不登校を経験したお子さんのための新しい選択肢として「通信制高校」をご紹介し、後悔しないための学校選びのポイントについてお伝えしてきました。
お子さんが学校に行けない時期は、決して無駄な時間ではありません。
それは、お子さんが自分自身と向き合い、本当に大切なものを見つけるための、貴重な時間なのです。
通信制高校は、お子さん一人ひとりの心と体のペースに寄り添い、「もう一度学んでみたい」という気持ちを優しく後押ししてくれる場所です。
お子さんの「頑張りたい」という気持ちを尊重し、温かく見守ってあげましょう。
明るい未来への一歩を踏み出すきっかけとなることを、心から願っています。
