サイバー大学やばいって本当?口コミ評判・特徴・就職を元大学職員が解説

忙しい社会人でも学位が取れる
IT業界への転職に強い
と評判のサイバー大学。
でも「学費が高い」「やばい」という声も…。
働きながら学びたいあなたに、本当に合う選択なのでしょうか?
「完全オンラインって本当に学べるの?」「ちゃんと卒業できるの?」という疑問を持っている方もいるかと思います。
サイバー大学はソフトバンクグループが運営する日本初の完全オンライン大学。
通学不要で自分のペースで学べる環境と、IT業界で即戦力となるスキルが学べると注目を集めています。
一方で「学費が高い」「専門分野が限られている」という声もあります。
この記事では、実際の口コミや評判をもとに、サイバー大学の魅力と注意点を包み隠さずお伝えします。
あなたの大切な時間とお金を投資する価値があるのか、一緒に考えていきましょう!
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〈プロフィール〉
オンラインスタディナビ運営者
大学職員として通信教育部門の勤務経験あり
オンラインで学べるスクールや大学等の情報発信
サイバー大学とは?基本情報と5つの特徴
大学名 | サイバー大学 |
---|---|
運営元 | ソフトバンクグループ株式会社 |
設立年度 | 2007年 |
学部・学科 | IT総合学部 |
キャンパス | 完全オンライン(物理的キャンパスなし) |
学生数 | 約4,300人(2022年現在) |
特徴 | ・スクーリング不要の100%オンライン教育 ・IT・ビジネス分野に特化したカリキュラム ・マイクロクレデンシャル制度 ・年2回(春・秋)の入学機会 |
サイバー大学では、場所や時間に縛られることなく自分のペースで学習できる環境が整っており、IT・ビジネス分野に特化したカリキュラムが特徴的です。
以下で、サイバー大学の基本情報と特徴について詳しく解説します。一般の大学とは異なる点も多いため、入学を検討している方はぜひ参考にしてください。
それでは、サイバー大学の各特徴について詳しく見ていきましょう。
ソフトバンクが運営する完全オンライン大学
サイバー大学はソフトバンクグループが設立・運営しています。
日本の教育界では珍しい、大手IT企業が直接運営する正規の4年制大学として文部科学省から認可を受けています。
設立は2007年で、すでに15年以上の実績があります。
サイバー大学の最大の特徴は、キャンパスが物理的に存在せず、すべての講義や試験、課題提出などがインターネット上で完結する点です。
校舎に通う必要がないため、日本全国はもちろん、海外に住んでいる方でも入学できます。
職場の昼休みや帰宅後の夜間、週末など、自分の都合の良い時間に学習できるため、働きながら大学の学位を取得したい社会人に最適な環境といえるでしょう。
他の通信制大学と比較しても、スクーリング(対面授業)が一切不要なのは大きな利点です。
ソフトバンクのIT技術を活用した学習管理システム(Cloud Campuss)は使いやすく設計されており、パソコンやスマートフォンから簡単に講義を視聴できます。

IT総合学部とマイクロクレデンシャル制
IT業界で即戦力となるスキルを学べます。
サイバー大学には「IT総合学部」があり、IT・テクノロジー分野の専門知識とビジネススキルを体系的に学べます。
「テクノロジー」と「ビジネス」の2つの専門分野があり、プログラミングからデータ分析、マーケティングまで幅広く学習できるのが特徴です。
特に注目されているのが「マイクロクレデンシャル制度」です。これは従来の学位とは別に、特定の分野のスキルを証明する小規模な資格認定システムです。例えば「Webデザイン」や「プログラミング」など、実務で役立つスキルを短期間で習得し、証明できます。
詳しくはこちらの記事で解説しているので、ぜひ読んでみてください。

入学資格と出願方法
高校卒業以上で、オンラインで簡単に出願できます。
年齢制限はなく、18歳から60代以上まで幅広い年齢層の学生が学んでいます。海外の高校を卒業した方や外国籍の方も、日本語での学習に支障がなければ入学できます。
出願はすべてオンラインで行われ、書類提出もウェブ上でアップロードするだけです。
入学検定料10,000円の支払いと、高校の卒業証明書などの必要書類を提出します。
選考は「書類審査」と「小論文」で、学力試験はありません。
入学時期は春学期(4月)と秋学期(10月)の年2回で、計画的に準備を進めれば、自分のタイミングに合わせて入学できます。
高い卒業率と充実したサポート体制
通信制大学の一般的な課題は低い卒業率です。
多くの通信制大学では卒業率が30~40%程度と言われていますが、サイバー大学は約91.6%(2024年3月卒業生)という高い卒業率を誇っています。
この数字は、サイバー大学の学習継続のための仕組みが効果的に機能している証拠と言えるでしょう。
高い卒業率を支えているのが「ラーニングアドバイザー制度」

学習計画の立案から科目選択のアドバイス、学習モチベーションの維持まで、一貫したサポートを提供します。
定期的な面談を通じて学習状況を確認し、必要に応じて適切な助言を行うため、孤独になりがちな通信教育でも継続的に学べる環境が整っています。
また、各科目には「ティーチングアシスタント」が配置され、講義内容に関する質問や課題への取り組み方について迅速にサポートします。
若い世代も多い学生構成
通信制大学というと中高年の学生が多いというイメージがあるかもしれませんが、サイバー大学は比較的若い学生の割合が高いのが特徴です。
入学者の約6割が20代から30代という統計があり、ITやデジタル分野のキャリアアップを目指す若手社会人が多く学んでいます。
特にIT業界への転職や、現在の職場でのスキルアップを目指す若いビジネスパーソンにとって、魅力的な学習環境となっているのです。

サイバー大学に向いている人・向いていない人

サイバー大学は誰にでも向いているわけではありません。自分に合っているか確認してみましょう。
なぜこのように思うのかは、理由をそれぞれこの記事で説明します。
サイバー大学に向いている人
①働きながらITスキルを習得したい社会人
平日は仕事、休日や夜間に勉強したい人に最適です。通学の時間が不要なので、毎日の隙間時間を有効活用できます。
特に以下のような方に向いています
- IT業界に転職したい人
- 今の仕事にITスキルを活かしたい人
- 将来独立・起業を考えている人
- デジタルスキルを身につけてキャリアアップしたい人
仕事との両立が難しい普通の大学と違い、自分のペースで学べるので無理なく続けられます。
②時間や場所にしばられずに学びたい人
通学不要なので、地方在住者や海外在住者でも学べます。育児や介護をしている人も、自分の空いた時間に勉強できるので便利です。
以下のような方にぴったりです
- 地方在住で近くに希望する大学がない人
- 海外在住の日本人
- 育児や介護と両立したい人
- 不規則な勤務形態の人(シフト制、出張が多いなど)
- 身体的な理由で通学が難しい人
「いつでも、どこでも」学べる環境が整っているので、自分のライフスタイルに合わせた学習が可能です。
③ソフトバンクや関連会社に就職したい人
サイバー大学はソフトバンクグループによって運営されている大学です。
そのため、「ソフトバンクグループ連携就職支援制度」という他大学にはない制度があります。
ITを学びたいし、ソフトバンクに就職したい!という思いの方にはうってつけの大学でしょう。
就職が保証されるものではありません。あくまで選考の一部を免除されるものです。
サイバー大学に向いていない人
こんな人にはあまり向いていないかもしれません。
①対面でのコミュニケーションを重視する人
キャンパスライフを楽しみたい人には不向きです。
サイバー大学はすべてオンラインのため、友達と一緒に授業を受けたり、サークル活動をしたりといった大学生活を求める人には物足りないでしょう。
- 大学生活を通して友達を作りたい
- サークル活動や学園祭を楽しみたい
- 先生と直接会って話をしたい
- 対面でのディスカッションで学びを深めたい
オンラインでの交流の場はありますが、リアルな対面コミュニケーションを重視する人には物足りないでしょう。
②IT分野以外を学びたい人
IT・ビジネス以外を学びたい人には不向きです。
サイバー大学はIT総合学部のみで、他の学問分野を深く学ぶことはできません。
- 文学・歴史・哲学などの人文学
- 法学・政治学・社会学
- 医学・薬学・看護学
- 教育学・心理学
- 芸術・音楽・デザイン(IT関連を除く)
IT・デジタル分野への興味がない人は、他の総合大学の通信教育課程を検討した方がよいでしょう。

分野幅広く学びたい方には、放送大学や早稲田、慶応大学の通信課程がおすすめです!
サイバー大学の口コミと評判


実際にサイバー大学で学んでいる学生や卒業生の声を集めました。良い点と気になる点を知って、入学前に参考にしましょう。
良い口コミ・評判
サイバー大学に通う学生及び卒業生からの良い口コミを紹介します。
①自分のペースで学べる
「オンラインなのでアクセスや周辺環境を気にせずWi-Fiがあればどこでも勉強ができます!
引用:みんなの大学情報
多くの学生が「時間と場所を選ばない学習スタイル」を高く評価しています。通勤中の電車内でスマホから講義を視聴したり、夜間や休日に自宅で勉強したりと、自分のライフスタイルに合わせた学習が可能です。
②就職サポートが充実している
ソフトバンクを親会社に持つのでソフトバンク系列の会社への就職が用意されてるようです。
また、通信大学には珍しくインターンシップも説明があるので
大学卒業後就職を考えている学生も多いようです。
引用:みんなの大学情報
「就職サポートは充実しており、オンラインでも面接練習や就職説明会などを開催しているため不安に思うことが少ない」(20代女性・学生)
引用:クラウドワークス独自調査
ソフトバンクグループとの連携による就職支援が高評価を得ています。
オンライン大学ながら就職活動のサポートが手厚く、面接練習や履歴書添削などが受けられるので安心です。
③IT業界で役立つスキルが身につく
「実務で使えるスキルが身につくカリキュラムで、仕事にすぐ活かせています。プログラミングの授業では実際に動くアプリを作るので、理解が深まります」(30代男性・IT企業勤務)
カリキュラムの実践的な内容を評価する声が多く見られます。
「理論だけでなく実践的な課題が多い」「学んだことをすぐに仕事で使えた」という意見も多く、即戦力になるスキルが身につくのが魅力のようです。マイクロクレデンシャル制度も、短期間で特定のスキルを証明できる点で評価されています。
悪い口コミ・評判
気になる点や改善してほしいという声も紹介します。
①学費が高い
「他の通信制大学と比べると学費が高いと感じます。内容は充実していますが、社会人にとっては負担が大きいです」(40代男性・会社員)
引用:クラウドワークス独自調査
最も多い不満は学費の高さです。年間約70万円、4年間で約280万円と、他の通信制大学(年間20〜30万円程度)に比べると高額です。
「内容は良いけれど価格が…」という声が多く、特に社会人学生からは家計への負担を指摘する意見があります。
ただし「得られるものを考えれば妥当」という意見もあり、価値観による部分も大きいようですね。
②他学生との交流が少ない
「ディスカッションなどはあるが、普通の大学生活を期待するのはNG。学生同士の交流は限られているので、キャンパスライフを求める人には向かないと思う」(20代女性・学生)
引用:クラウドワークス独自調査
オンラインなので交流はほとんどないです。
あまり期待しない方が良いです。
引用:みんなの大学情報
オンライン大学ならではの課題として、対面での交流が少ないことを挙げる声があります。サークル活動や学園祭といった一般的な大学生活は期待できません。
オンライン上でのディスカッションや交流の場はありますが、リアルな友人関係を求める人には物足りなさを感じるかもしれません。「孤独感を感じることがある」という意見もあり、自分から積極的に交流する姿勢が必要です。
③自己管理能力が必要
「自分で計画を立てて勉強を進める必要があるので、モチベーション維持が難しい時があります。ついつい後回しにしがちで、試験前に焦ることも…」(30代女性・主婦)
自分のペースで学べる反面、計画性や自己管理能力が求められる点を課題に感じる声もあります。決まった時間に登校する必要がないため、「明日でいいや」と先延ばしにしがちになることがあるようです。
サイバー大学の学費と就職支援


大学選びでは学費と卒業後の進路が重要なポイントです。サイバー大学の学費体系と就職支援の内容をわかりやすく解説します。
学費の概要と奨学金情報
サイバー大学の学費はどれくらいかかるのでしょうか?
費用項目 | 金額 |
---|---|
入学検定料 | 10,000円 |
入学金 | 100,000円(早期出願で免除の場合あり) |
授業料 | 1単位あたり22,000円 |
学籍管理料 | 24,000円(年間) |
システム利用料 | 32,000円(年間) |
初年度合計(目安) | 約83万円 |
4年間総額(目安) | 約293万円 |


早めに出願すると入学金が免除になるキャンペーンもあるので、入学を検討している人はチェックしましょう。
サイバー大学の学費については、別記事で詳しく書いているので、ぜひ読んでみてください。


ソフトバンクグループとの連携就職支援
サイバー大学の強みの一つが、運営元であるソフトバンクグループとの連携です。
就職・転職支援として、以下のようなプログラムが用意されています。
サポート名 | 内容 |
---|---|
就職相談窓口 | 専門のアドバイザーによる個別相談 |
ソフトバンク連携就職支援制度 | ソフトバンクグループ企業への就職支援 |
就活インターンシップ | 実践的な職場体験の機会 |
キャリアガイダンス | IT業界の動向や就職活動のポイントを学ぶセミナー |
OB・OG訪問 | 卒業生との交流機会 |
卒業後の主な進路
サイバー大学の卒業生は、どのような道に進んでいるのでしょうか?
卒業生の進路は大きく分けて以下のようなパターンがあります
卒業後の進路 | 具体例 |
---|---|
IT企業への就職・転職 | プログラマー、システムエンジニア、Webデザイナーなど |
一般企業のIT部門 | 社内SEやデジタルマーケティング担当など |
現職でのキャリアアップ | IT知識を活かした昇進や業務拡大 |
起業・フリーランス | 独立してIT関連のビジネスを展開 |
大学院進学 | さらに専門知識を深めるために進学 |
特に多いのが、学んだITスキルを活かして転職するケースです。未経験からITエンジニアへの転身、一般事務からWebデザイナーへの転職など、キャリアチェンジに成功した卒業生の声が多く聞かれます。
また、すでにIT業界で働いている人の場合は、より専門的な知識を身につけて現職でのキャリアアップを実現するケースも多いようです。学位取得によって給与アップや昇進につながったという報告もあります。
よくある質問(Q&A)


サイバー大学について、よく聞かれる質問をまとめました。
Q1. 入学の難易度と選考方法は?
サイバー大学の入学選考は、一般的な大学の入学試験のような学力テストはありません。
基本的には「書類選考」と「小論文」で判断されます。
選考では、学習意欲や入学目的の明確さ、将来計画などが重視されます。競争率は公表されていませんが、学習意欲のある方であれば比較的入学しやすいと言えるでしょう。
入学時期は春(4月)と秋(10月)の年2回あり、それぞれ複数回の出願期間が設けられています。
Q2. 勉強についていけるか不安です
「IT知識がゼロだけど大丈夫?」と心配する人も多いですが、サイバー大学では初心者向けの基礎科目から学ぶことができます。
カリキュラムは段階的に構成されているので、基礎から順に学ぶことで無理なく専門知識を身につけられます。
自分のペースで進められるので、急いで先に進む必要はありません。理解できるまでじっくり学べるのも、オンライン学習の大きなメリットです。
Q3. 編入学の条件と単位認定について
サイバー大学では、他の大学や短期大学からの編入学を受け付けています。
2年次転入学 | 他大学で1年以上在籍し、30単位以上修得している人 |
3年次編入学 | 短大・高専卒業者、または他大学で2年以上在籍し62単位以上修得している人 |
また、資格による単位認定制度もあります。英検やTOEIC、情報処理技術者試験などの資格を持っている場合、それに対応する科目の単位として認定してもらえる可能性があります。
単位認定によって卒業までの期間と学費を節約できるのも大きなメリットです。
Q4. 卒業後の就職はどうなる?
サイバー大学の卒業生の主な進路はこちらで公表されています。
ITに特化している大学だけあって、IT関係への就職が多いです。
まとめ
サイバー大学の特徴やメリット・デメリットを詳しく見てきました。最後にポイントをまとめておきましょう。
サイバー大学とは | ・ソフトバンクグループが運営する正規の4年制大学 ・日本初の完全オンライン大学(2007年設立) ・IT総合学部のみの単科大学 |
大きな特徴 | ・100%オンラインで通学不要 ・スクーリングなしで卒業可能 ・IT・ビジネスに特化したカリキュラム ・20〜30代の若い学生が多い |
学費 | ・4年間で約280万円 ・他の通信制大学より高め ・奨学金や学資ローンあり |
向いている人 | ・働きながらITスキルを身につけたい人 ・時間や場所を選ばず学びたい人 ・IT業界への就職・転職を目指す人 |
向いていない人 | ・キャンパスライフを楽しみたい人 ・IT以外の分野を深く学びたい人 ・自己管理が苦手な人 |
「いつでも、どこでも、自分のペースで」という学習スタイルを重視する方や、ITスキルを身につけてキャリアアップを目指す方にとって、サイバー大学は魅力的な選択肢となるでしょう。
通信制大学の中でも特に柔軟な学習環境と充実したサポート体制が整っているため、「勉強したいけど時間がない」という忙しい社会人にもおすすめです。
一方で、キャンパスライフの雰囲気を求める方や、IT以外の分野を学びたい方には物足りない部分もあるでしょう。
最終的には、自分の目標や生活スタイル、予算などを考慮して、自分に合った大学を選ぶことが大切です。この記事がサイバー大学選びの参考になれば幸いです。
さらに詳しい情報や最新の入試情報は、サイバー大学の公式サイトや資料請求で確認してみましょう。
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