【2024年版】完全無料で始められる!おすすめオンライン学習サイト4選
「学びたいけど時間がない」「スクールは高額で手が出ない」そんな悩みを抱える方は少なくないですよね。
しかし、インターネットの発達により、質の高い教育コンテンツに無料でアクセスできる時代となりました。
今回は、完全無料で利用できる信頼性の高いオンライン学習プラットフォームを厳選して紹介します。
結論から書くと、それぞれおすすめできる方は次のとおりです!
•英語で学ぶのが苦でない人 → MOOC
日本文化や日本語教育に興味がある人 → Asuka Academy
ビジネスや実用的なスキルを学びたい人 → gaccoやJMOOC
〈プロフィール〉
オンラインスタディナビ運営者
大学職員として通信教育部門の勤務経験あり
オンラインで学べるスクールや大学等の情報発信
人気の無料学習プラットフォーム比較
それぞれ特徴や良い点、悪い点などご紹介します!
プラットフォーム | 特徴 | 良い点 | イマイチな点 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|
MOOC | 世界トップクラス大学の講義を無料提供 | ・世界最高水準の教育内容 ・幅広い分野をカバー ・体系的な学習が可能 | ・多くの講義が英語で提供されるため英語力が必要 ・修了証は有料 ・締切がある | MOOC公式サイト |
JMOOC | 日本発のMOOCプラットフォーム | ・日本語での学習 ・国内大学との連携 ・ビジネス実務に直結 | ・コンテンツ数が海外より少ない ・更新頻度に差がある ・人気講座は満席になりやすい | JMOOC公式サイト |
Asuka Academy | 日本の一流講師陣による講義 | ・日本語での学習が可能 ・実践的な内容 ・質疑応答が充実 | ・コース数が限定的 ・更新頻度が不定期 ・一部コンテンツで事前知識が必要 | Asuka Academy公式サイト |
gacco | 実践的スキル習得に特化 | ・企業との連携講座が豊富 ・スマホ対応が優秀 ・修了証が無料 | ・アカデミックな内容が少ない ・人気講座は満席になりやすい ・開講期間が限定的 | gacco公式サイト |
1. MOOC (Massive Open Online Course)
MOOCの特徴・メリット
MOOCとは「Massive Open Online Course」の略で、世界中の大学や教育機関が提供する大規模公開オンライン講座です。
代表的なプラットフォームには、以下のようなものがあります。
• edX:ハーバード大学やMITが共同設立
• Coursera:スタンフォード大学の教授が創設
• FutureLearn:ヨーロッパの大学が多数参加
日本では知名度がやや低いものの、世界的には数千万人が利用する最大級のオンライン学習プラットフォームとなっています。
- 世界最高峰の大学による本格的な講義
- 幅広い分野(プログラミング、ビジネス、語学など)
- 字幕付きの動画講義で理解しやすい
- 修了証の取得も可能(一部有料)
MOOCの最大の魅力は、通常であれば高額な授業料を支払わなければ受講できない世界トップクラスの大学の講義を、無料で受けられる点です。
例えば、Harvardの人気講座「CS50:コンピュータサイエンス入門」は、プログラミング初心者向けの講座として世界中で高い評価を得ています。
講義の質は非常に高く、実際の大学の講義と同じ内容を学ぶことができます。また、課題やテストも用意されており、自身の理解度を確認しながら学習を進められます。
学習効果を高めるためのポイント
- 興味のある分野の入門講座から始める
- 英語学習と専門知識の習得を組み合わせる
- 討論フォーラムに積極的に参加する
- 学習スケジュールを立てて計画的に進める
MOOCでの学習は、将来の留学や海外転職を考えている方にとって特に有益です。
英語での学習経験を積めるだけでなく、国際的に通用する知識やスキルを身につけることができます。
英語も同時に学べるのが魅力的です!
MOOCのデメリット
MOOCの最大の課題は、ほとんどの講座が英語で提供されている点です。
学習内容の理解だけでなく、質問やディスカッションにも一定の英語力が求められます。
- 大半の講座が英語で提供されており、語学力が必要
- 修了証の発行は有料($49〜$99程度)
- 講座ごとに締切があり、自分のペースで学習しにくい
- 人気講座は開講時期が限られる
- ディスカッションへの参加に英語力が必要
また、修了証の発行は有料($49〜$99程度)となっており、キャリアアップに活用する際はコストが発生します。
英語が苦手な方には辛いかも…
講座には締切が設定されているため、仕事や他の予定との両立が難しい場合も。
人気講座は開講時期が限られており、タイミングを逃すと受講できないことも課題の一つです。
MOOCをおすすめできる人
MOOCは特に、グローバルなキャリアを目指す方や、世界最高水準の教育を受けたい方に適しています。
- 世界最高水準の教育を受けたい人
- 英語力と専門知識を同時に身につけたい人
- アカデミックな内容を体系的に学びたい人
- 英語力と専門知識を同時に身につけたい人
英語力を向上させながら専門知識も身につけたい方にとって、MOOCは理想的な学習環境となります。
海外大学院への進学や海外転職を考えている方は、実際の講義内容を体験できる貴重な機会として活用できます。
また、アカデミックな内容を体系的に学びたい方や、世界中の学習者とつながりたい方にもおすすめです。
2. JMOOC (Japan Massive Open Online Courses)
JMOOCの特徴・メリット
JMOOCは、日本におけるMOOCの普及を目指して設立された組織が運営するプラットフォームです。
2013年に一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(略称JMOOC)として設立されました。
海外のMOOCの特徴を維持しながら、日本の学習者に最適化された環境を提供しています。
国内の教育機関や企業との密接な連携が特徴で、東京大学や京都大学といった国内トップクラスの大学による学術的な講座から、大手企業による実務直結型の講座まで、幅広いコンテンツを提供しています。
- 日本の大学・企業による高品質な講座提供
- 国内トップ大学(東大、京大など)との連携
- ビジネス実務に直結した実践的コンテンツ
- 日本語ネイティブ講師による丁寧な解説
- 修了証明書の発行(一部有料)
- モバイル対応で通勤時間に学習可能
カリキュラムの特徴
- データサイエンス・AI講座
- ビジネススキル向上プログラム
- プログラミング実践コース
- 語学(ビジネス英語など)
- 教養講座
「ビジネスデータ分析入門」や「AI活用実践講座」など、現代のビジネスパーソンに求められるスキルを体系的に学ぶことができます。
学習の進め方も日本人の習慣に合わせて設計されており、仕事と学習の両立がしやすい構成となっています。
週末を中心に学習を進められる柔軟なスケジュールや、モバイル対応により通勤時間での学習も可能な点もグッド!
英語が苦手な方にもおすすめ!
JMOOCのデメリット
JMOOCの課題は、海外のMOOCプラットフォームと比較してコンテンツの量が限られている点です。
- 一部の講座は修了証が有料
- 講座の内容更新が少ない場合がある
- インタラクティブ性が弱い
講座の更新頻度も一定でないため、希望する分野の講座がタイミングよく開講されるとは限りません。
また、人気の高い講座は早期に定員に達してしまうことが多く、受講機会を逃してしまう可能性があります。
JMOOCをおすすめできる人
JMOOCは、日本語での学習を希望する社会人や学生に特に適しています。
- 日本語での学習を希望する人
- 国内企業での実務に活かせるスキルを求める人
- ビジネス実務と最新技術を同時に学びたい人
- 日本のビジネス文化に即した知識を得たい人
- 仕事と両立しながら学習したい人
特に、国内企業での活用を前提としたスキルアップを目指す方には最適です。
日本のビジネス慣習や企業文化を踏まえた内容なので、学んだ内容をすぐに実務に活かすことができます。
Asuka Academy
Asuka Academyの特徴・メリット
Asuka Academyとは日本のトップクラスの研究者や実務家が講師を務める無料オンライン学習プラットフォームです。
アカデミックな内容から実践的なビジネススキルまで、幅広い分野の講座を提供しています。
質疑応答システムが充実しており、講師や他の受講生との活発な意見交換が可能です。
- 日本語対応の講座が豊富
- 無料で修了証が取得可能
- 操作が簡単で初心者向け
他のサービスでは有料となっているものが多い中、無料で取得できるのはありがたいですね。
すべての講座に日本語と英語の字幕、日本語の学習ガイダンスがついているので、英語が苦手な方でも安心して受講できます。
Asuka Academyのデメリット
Asuka Academyの主な課題は、提供講座数が限られている点です。
- 提供講座数が他のプラットフォームより少ない
- 更新頻度が不定期
- 一部講座では専門的な事前知識が必要
- 開講時期が限定的な講座がある
- モバイル対応が十分でない講座もある
講座によっては専門的な事前知識が必要とされるため、初学者にはハードルが高い場合があります。また、モバイル対応が不十分な講座もあり、スマートフォンでの学習には制限があることがあります。
Asuka Academyをおすすめできる人
Asuka Academyは、じっくりと体系的に学びたい方や、海外大学のコンテンツを学びたい中高生にもおすすめです!
2024年12月時点で約2,600本のコンテンツがあり、SDGsやサイエンス、英語ニュースなど多様なカテゴリーがあるのも魅力的。
- 海外の学習コンテンツを学びたい人
- 英語に自信はないけど日本語字幕があれば学びたいという人
- 自分のペースで学びたい人
- アカデミックな学習環境を求める人
特に、理論的な背景から実践までを深く理解したい方や、アカデミックな環境での学習を望む方には、理想的な学習プラットフォームとなります。
gacco
gaccoの特徴・メリット
gaccoとはNTTドコモとNTTナレッジ・スクウェアが運営する日本の代表的なMOOCプラットフォームです。
デジタルスキルや最新技術に関する実践的な講座が充実しており、企業研修レベルの内容を無料で学ぶことができます。
特にモバイル学習環境の整備に力を入れており、忙しい社会人でも効率的に学習を進めることができます。
- スマートフォン対応が優れており、通勤時間に学習可能
- 企業との連携による実践的な講座が豊富
- 修了証明書が無料で発行される
- 動画のダウンロードでオフライン学習も可能
- 最新のデジタルスキル講座が充実
- スマートフォン対応が優れており、通勤時間に学習可能
- 企業との連携による実践的な講座が豊富
- 修了証明書が無料で発行される
- 一方的な講義形式ではなくディスカッション形式など対面講義のような講義がある
特に、スマートフォン・タブレット対応の質の高さは特筆すべき点です。
通勤時間などの隙間時間を有効活用できる設計となっています。また、企業との連携講座が多いため、実務で即活用できるスキルを効率的に習得することができます。
各講座が1回10分以内なので、スキマ時間に学べるのもグッド!
以前はスマホ版アプリがありましたが、2024年10月17日にサービスが終了しました。
gaccoのデメリット
gaccoの課題点は、実践的なスキル習得に特化している分、アカデミックな内容が比較的少ない点です。
- アカデミックな内容の講座が比較的少ない
- 開講期間が限定的
- 一部講座では専門用語の理解が必要
- 講座の難易度にばらつきがある
一部講座はダウンロード対応していますが、gaccoの受講スケジュールは次の2通りです。
①通常講座
大学の講義のように、全受講者が講座ごとに定められた一律のスケジュールに合わせて受講
②開始日可変型講座各受講者の受講開始日時に応じて受講スケジュールが決まります。
完全に自分の好きなタイミングで受講できるわけではないため要注意です。
gaccoをおすすめできる人
gaccoは、特に実践的なデジタルスキルの習得を目指す社会人に最適なプラットフォームです。
- 通勤時間などを活用して学習したい人
- 最新のデジタルスキルを習得したい人
- 実務ですぐに活用できるスキルを求める人
- モバイル中心の学習スタイルを好む人
- 企業研修レベルの内容を無料で学びたい人
特に、スマートフォンでの学習を中心に考えている方や、限られた時間で効率的に学習を進めたい方に適しています。
また、デジタルトランスフォーメーションやAIなど、最新技術に関するスキルを習得したい方にも推奨できます。
NTTドコモが運営している特性上、ユーザビリティに優れているのでPCがない方にもおすすめです。
まとめ:自分に合ったプラットフォームの選び方
それぞれのプラットフォームには特徴があり、学習目的や学習スタイルに応じて最適な選択肢が異なります。以下のポイントを参考に、自分に合ったプラットフォームを選びましょう。
- 実務スキル重視:gacco、JMOOC →ビジネスですぐに活用できるスキルを身につけたい方に最適
- アカデミックな内容:MOOC、Asuka Academy →体系的な知識を深く学びたい方に推奨
- 英語力も磨きたい:MOOC →グローバルなキャリアを目指す方に適している
- 通勤時間活用:gacco →モバイル対応が充実しており、隙間時間の活用に最適
- じっくり学習:MOOC、Asuka Academy →体系的なコース設計で、深い理解が可能
- 柔軟なスケジュール:JMOOC →日本人向けに設計された学習環境で、仕事との両立がしやすい
まずは興味のある分野の入門講座から始めて、自分に合ったプラットフォームを見つけていくことをお勧めします。
また、複数のプラットフォームを併用することで、より効果的な学習環境を構築することも可能です。
オンライン学習は、時間やコストの制約がある中でも、質の高い学びを実現する優れた選択肢です。
ぜひ自分に合ったプラットフォームを見つけて、新しい学びを始めてみてください。